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スタートと進入の話
— F・Lの怖さと進入隊形の読み方
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この記事のまとめ
- ボートレースのスタートは 「フライング(F)スタート方式」 で、 0.00〜1.00秒の間に通過する必要がある
- F(フライング)= 失格 + 30日間の出場停止 + 舟券全額返還 。選手生命に関わる
- 進入隊形は固定ではない 。前付け・割り込みで枠順とは違う並びになることもある
- 平均ST 0.15以下 なら速い、 0.20以上 ならやや遅め
- スタート展示で当日のSTを観察するのは予想の基本中の基本
1. ボートレースのスタートは特殊
競馬・競輪と違い、ボートレースは 静止スタートではない 。 各艇は走りながらスタートラインを通過する 「フライングスタート方式」 を採用しておる。
具体的には、大時計が「0」を指した瞬間からの 1秒間 が「正常スタート」の範囲。 つまり、 0.00秒〜1.00秒の間にラインを通過する 必要がある。
0.00秒より早く通過すれば F(フライング) 、1.00秒より遅く通過すれば L(出遅れ) 。 どちらも厳しいペナルティが科される。
2. F(フライング)の重さ
フライングは、ボートレース選手が最も恐れるミスで御座る。ペナルティは:
フライングのペナルティ
- そのレースは失格。当該選手の舟券は 全額返還
- 30日間の 出場停止(賞金もゼロ)
- F累積で休みが伸びる: F2なら60日、F3なら90日
- 級別審査でも勝率がリセットされ、 降級リスク が高まる
選手にとってFは 「死活問題」 。30日休めば、生活費・家賃に直結する。 そのため、選手はリスクを避けるため 0.10〜0.20秒 の安全圏でスタートを切るのが一般的。
しかし、SG・G1のような大舞台では、 F覚悟で0.05秒の超早スタート を切る選手もおる。 こういう選手の出走時は、F発生のリスクと引き換えに 勝つ可能性も高い 。 オッズと選手の性格を読む必要がござる。
3. L(出遅れ)の意味
逆に、 1.00秒以上遅れる と「L(レイト)」になる。これも失格扱いで、舟券は返還される。
Lは F積みすぎの慎重スタート や エンジン不調 で起きる。 F2持ちの選手は次のFを避けたいので、 あえて遅めにスタートを切ってL になることもある。
L自体のペナルティは 30日休み で、Fと同じくらい重い。選手は両方避けるべく繊細にスタートを合わせる。
4. 平均STの読み方
出走表には選手ごとに 「平均ST(スタートタイミング)」 が記載されておる。 これは過去半年の 正常スタートでの平均タイミング 。F・Lはカウントしない。
平均STの感覚
- 0.10秒以下 — 超攻撃型。Fリスクも高め
- 0.10〜0.15秒 — 速い。スタート巧者と呼ばれるレベル
- 0.15〜0.20秒 — 標準的。多くの選手がここ
- 0.20秒以上 — やや遅め。慎重派 or 力不足
1コースの選手は、 速いスタートを切るほど有利 。なぜなら、第1ターンマークまでの距離がもっとも近く、 先行できる可能性が高まるから。逆に外コース(4・5・6)では、スタートが遅いと内に閉じ込められて沈む。
5. 進入隊形 — 枠順 ≠ コース
ボートレースには独特のルールがある。 「進入は自由」 という原則で御座る。 つまり、枠順1の選手が そのまま1コースを走るとは限らぬ 。
スタート前、各選手は他の艇との位置関係を見ながら、 インを取りに行ったり、外に流したり する。 これを 「進入駆け引き」 と呼ぶ。
進入の用語
- 枠なり — 枠順そのまま(1号艇が1コース、2号艇が2コース...)
- 前付け — 外枠の選手が内コースに入りに行く
- 割り込み — 内枠の選手が外に追いやられる
- 「3」「4」「5」と前付け — 表記。例: 「2-1-3-4-5-6」は枠2が1コースに前付けして1着争い
地元選手や攻めの選手は前付けを積極的にする傾向がある。 逆に女子戦やB級戦では、 ほぼ枠なり進入 が多い。 進入を予想できれば、 「スタート展示」を見る前から1コース選手の予想がつく 。
6. スタート展示の見方
本番レース前には 「スタート展示」 がある。これは本番と同じ流れでスタート練習をするもので、 各艇の スタートタイミングと進入コース を観察できる。
予想のプロは、スタート展示で以下をチェックする:
- 進入は枠なりか、前付けがあるか
- スタートが揃っているか(0.10〜0.20秒の幅にすべて入っているか)
- 誰が早スタを切ったか(その選手は本番でも早めの可能性)
- 誰が遅れたか(モーター不調 or 慎重スタート)
展示と本番のSTは 大きくはズレない 傾向がある。 展示で0.10秒切った選手は、本番でも0.10〜0.15秒のスタートを切る確率が高い。
7. F1持ちは「魔の40〜60日目」
1回のフライング(F1)後、選手は30日休んでから復帰する。 ここでよく言われるのが 「F1持ちの40〜60日目は危ない」 という現象で御座る。
理由は、復帰直後はF回避のため慎重スタートを切るが、 1〜2ヶ月経つと 「もう大丈夫」と気が緩んで再びF する選手が一定数おる、というもの。 統計的に証明されたかは別として、ベテラン予想家の経験則として有名で御座る。
AIモデルでは 「最後のF以降の経過日数」 を特徴量に入れることで、こういう現象を捉えようとしておる。
8. 当サイトAIのスタート関連特徴量
当サイトAIが扱う、スタートと進入関連の特徴量:
- 選手の平均ST(過去半年)
- 当地での平均ST
- F累積数(F1, F2, F3)と最後のFからの経過日数
- L累積数
- 同じ枠での過去STパターン
- 展示でのST(当日の調子)
- 進入予測(前付けの可能性)
これらを総合して、 「どの艇がスタートを決めて、どの艇が遅れるか」 の確率分布を作っておる。 人気予想と異なるスタート評価が出ることもあり、それが妙味の出どころで御座る。
9. まとめ — 「スタートを制する者がレースを制す」
ボートレースは 第1ターンマークまでの数秒 でほぼ勝敗が決まる。 その数秒を決めるのが、 スタートタイミング × 進入コース で御座る。
初心者は出走表の選手名・勝率しか見ないことが多い。だが、 平均ST・F累積数・進入の癖 まで見ると、 予想の精度はぐっと上がる。
当サイトAIは数字で淡々と判断するが、 「展示」と「進入予測」 はAIにも難しい部分。 そのため当サイトでは、 展示終了後(締切15〜10分前)に推奨を確定する 仕組みになっておる。
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